詩の原野

いろんな人の詩心の原野に迷いこみたい

芭蕉 & 着生

長谷川かな女

(ここでは直前の記事で触れた長谷川かな女を述べる)生涯の影ある秌の天地かな 長谷川かな女(しょうがいのかげ あるあきのてんちかな) 「生涯の影ある / 秌の天地かな」とも読めますが‥「生涯の影 / ある秌の天地かな」と読ませていただきます。 (句意)…

他人ごと? 私ごと?

近代俳句の創始者・正岡子規の次の句は夙に知られるが、どういう訳か誰一人も歯切れ好く説明デキないのはどうしたことか?それでここに今回取上げた。 鶏頭の十四五本もありぬべし 正岡子規 素人や新人が分らないのは教わった記憶がないからであれば仕方ない…

芭蕉・蕉門の目的地㊦

タテの繫がりとかヨコの繫がりとか云うがワケの分らん中途半端な文章が多いなか、臨床心理士はさすが分りやすい文章をお書きだと想わせられて、氏の知恵をお借りする。臨床心理士・中島美鈴氏の記事の概要。仕事は「タテ」の関係・プライバシーは「ヨコ」の…

芭蕉・蕉門の目的地㊥

情報化が進んだ現代世界で情報の温存を図る努力は徒労に終わりそうだ。仮に内緒の貯金を人知れず遺して、それでこの貯金でほくそ笑むのは誰?笑 情報=お金。狡い誰かがあなたの情報を盗もうとしている。私なら知識・情報を公開する。あなたにも公開をお勧め…

奥の細道の決意

※芭蕉・蕉門の目的地㊤の記事途中から飛んできております 草の戸も住み替はる代ぞ雛の家 松尾芭蕉(くさのとも すみかわるよぞ ひなのいえ) 桃の節句ということでこの句を想い起したが、もしかして芭蕉の想いが私にのり移ったのだろうか‥と観察するに桃の節…

芭蕉・蕉門の目的地㊤

俳聖・松尾芭蕉とは何なのか‥ 古池や蛙飛こむ水のおと 松尾芭蕉 下京や雪つむ上の夜の雨 凡兆 病鳫の夜寒に落ちて旅寝哉 松尾芭蕉 旅に病んで夢は枯野をかけ廻る 松尾芭蕉 芭蕉を考えるとき、私は上の四句を無視できない。四句の記事は以前にも書いたが、古…